「今晩は東京も雪になるでしょう」


天気予報のお姉さんも寒そう。


きのうよりもあったかく

マフラーをぐるぐる巻いてさんぽに行くと

目に入ってきたのは、さざんかの赤い花。



おままごとあそびや

花かんむりを作るのが好きだった子どもの頃、

この花びらをよく集めて遊んでいました。


花の色はあかと白、

それにやさしいピンクの八重も

モコモコしてかわいらしいです。


家に飾る花は白が好きでしたが

オランダの冬を経験してから

お日さまのあかい色が恋しくて

最近は、あかい花にこころ魅かれるようになりました。



花の咲かない季節に

次々と花開いて街を彩るさざんか。


花言葉は

「 困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」


北風に負けず

今日もさざんかの花は咲いています。

「見てごらん。雪がふってるよ」

ベランダから彼の呼ぶ声がします。

外にでてみると

灰色の空から次々とぼたん雪が降りてきます。

あたり一面みるみる雪景色になりました。


「天気予報では雨って言っていたのにね」

「すごいね！すごいね！まるで、秋田みたい」

久しぶりに積もった雪に

すっかりうれしくなってしまいました。



いつもの見慣れた公園も

まっ白な雪に覆われて童話の世界に仲間入り。

街灯に照らされてとてもきれいでした。


そして、次の朝面白いもの発見。

白いキャンバスにおおきく書かれた「雪だ」という文字。

だけど、しっかり字がまちがっていて

思わず吹き出してしまいました。

楽しかったです。

今日は小正月。


お正月に作った紅白のもち花飾りに

黄緑色のちいさな葉が芽吹いています。


子どものころに育った

仙台の街では小正月になると

もち花飾りをあちこちで目にします。


花の少ないお正月に

花に見たててもちで飾る日本の美しいもち花飾り。


火除け、商売繁盛・・・いろいろなことのおまじないになるとか。



細い枝の先につけられた

紅白の餅がきれいなもち花飾りを

我が家にも飾りたくて

紙粘土を使って毎年作るようになりました。


飾り始めたころはバランスを見ながら

控えめにつけていたのですが、

最近では、やりはじめると

ついうれしくなって手がとまらなくなってしまいます。


小正月前日の夜は

お正月に飾ったものを神社にもっていって

焼いてもらう「どんと祭」


夜店もたくさん出ていて

大賑わいの神社の境内を

祖父に手を引かれて歩くのは楽しかったです。


ゴォ－っと夜空をこがして燃える炎。


その火を体にあてて

一年の無病息災を祈ります。


燃えさかる炎が怖くて

ちいさい頃は祖父の背中に隠れるようにして見ていました。

そうすると、火にあたるようにと手前に出されて

顔がとても熱かったことをよく覚えています。

家から１０分くらい歩くと

東京の海の玄関といわれている

晴海ふ頭につきます。



銀色の近未来的な建物が

印象的な客船ターミナル。

その横には、夏になると

バーベキューをする人たちでにぎわう

晴海ふ頭公園が広がります。


ときどき、大きな客船や

きれいな帆船がとまっていて

目を楽しませてくれます。


南極観測船しらせが出港・帰港する時にも

ここが使われるとか。



お正月明けの晴海ふ頭に

停泊しているのは銀河丸と日本丸。

船乗りをめざす方々が乗る訓練船です。


そして、このたび

オランダに遊びに来てくれた知り合いも

銀河丸に乗ることを知って、うれしいやら驚くやら。


夢をめざしての船出に乾杯。


どうか無事に航海が進みますように。

あけましておめでとうございます。


タカラモノさがしをして遊んでいた

こどもの時の気持ちを忘れずに

まいにちの暮らしのなかで

感じたことや目にしたこと、

身の回りの自然のこと、そしてときどきおしゃれの話など

今年もたのしく綴っていこうと思います。


今やれることを大切にして

一日一日をていねいに暮らしていきましょう。


今年も一年どうぞよろしくお願いします。