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June,2011 |
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水 鏡 |
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もうすぐ夏祭り |
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キリンとショベルカー |
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熱烈歓迎 台北 |
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下町さんぽ 路地編 |
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オランダ編 |
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風のさんぽ <日本発> |
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うす紅色の空。
明かりが灯りはじめた高層ビル。
すこし風が吹きはじめました。
運河の水面はきれいな水鏡。
映し出された影も
一緒にゆらゆら揺れています。
10代の頃は、街を歩いていると
人からどう見られているかよく気になりました。
年を重ねてわかったことは、
自分が人にどう映るかは
自分では決められないということ。
人の目は、自分には
見えないものを映しだしてくれたり、時には
自分の知らなかったいいところもみつけてくれます。
でも、光の具合や、明るさ、角度、
そして、みる人のこころひとつで、
すこしの風にゆれる水鏡のように、そこに映しだされる
自分も変わってしまうことに気づきました。
そのたびに一喜一憂するのは、そろそろやめにしよう。
これからは、水がありのままに物の姿を映すように
直感を信じて思いのままの自分で過ごそう。
もっと人の目に鷹揚になって生きていこうと思うのです。
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ドンドコドンドン、ドンドコドン♪
太鼓の音にまじって
聴こえてきたのは、小気味よい横笛の音。
夏祭り本番前の秋田に来ています。
お囃子にさそわれて散歩にいくと、
竿頭の竿をあげる練習風景に出会いました。
稲穂に見立てた提灯に火がともり、
いくつもの竿がゆらゆらと揺れて
夜空に弧を描く姿がとてもきれいな秋田の竿頭。
でも、一本70キロある竿を
バランスをとりながら
手の上や肩、腰、おでこに乗せて
人に渡してゆくのは大変そうです。
練習に使われている竿は
何度も倒れているせいか、もうボロボロでした。
だけど、お父さんが夢中になっていることは
見ているこどもたちもにも伝わるのでしょう。
竿を持って親子で一緒に
練習する姿はとても微笑ましかったです。
秋田といえばおいしいもの。
わらびやじゅんさい、いぶりがっこに新鮮な魚。
久しぶりにでかけた朝の市場には
東京では手に入りにくい山の物が
ずらりと並んでいてうれしかったです。
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クレーン車のことを
「キリン」と親しげに呼ぶ彼。
結婚したばかりの頃
「どうしてキリンというの?」と聞いたら
「だって、似ているでしょう」「なるほど!」
そのときからずっと
我が家ではクレーン車=キリンになりました。
住んでいるマンションのすぐ近くの建設現場に
おおきなキリンがやってきて、なんだか彼はうれしそう。
そういえば、息子がちいさかった頃、
ショベルカーのおもちゃを持って
よく公園のお砂場に行っていました。
首をたれて眠っているようなのや
まるみのあるころんとした形のもの。
よくみると、ショベルカーも
いろいろな形をしていておもしろいです。
そして、わたしのお気にいりは、
ちいさくても力持ちのミニショベルカー。
アームが地面を掘ると、
本体まで一緒にガタガタ揺れるところが
かわいらしくて好きです。
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台北にある古いお寺にきています。
立ちのぼる線香の煙のなか
熱心にお祈りをしている人たち。
線香の匂いに包まれた
あさのお寺は、どこかなつかしい感じがして
子どもの頃を思い出しました。
南国らしいしめった空気と暑い太陽。
涼しい木陰をつくるガジュマルの木の下には
たくさんの気根が風にゆれています。
カラフルな看板にかわいい黄いろのタクシー。
自転車王国のオランダとちがって
バイクに乗っている人の多いこと。
2人乗り3人乗りはふつうで中には4人乗りもありました。
街中のあちらこちらで見かけるマッサージ屋さん。
台湾式シャンプーは初めは水を使いません。
くるくると上へ上へ泡で器用に髪をまとめていって
最後はキューピーちゃん状態!おもしろかったです。
そして、台北の暑い夜は
ぴったりの夜市とビールと小龍包。
まるで、いつまでも終わらない夏祭りのような夜市。
金魚すくいや焼き饅頭、おいしそうな台湾料理の数々、
安い服やアクセサリー、靴など様々な物を売る屋台が
道の両側にびっしりと並んでいて圧巻です。
たくさんの人でにぎわっていて、
とても活気がありました。
この旅行で楽しみにしていたことは
おいしいものを食べることと、マッサージ三昧。
そして、もう一つあります。
それは、以前見たベトナム映画のなかで
印象的だった、燃えるような火炎樹の赤い花を見ること。
花のさく季節はちょうど今頃なので
もしかしたら、あこがれの花に台北で出会えるかもしれません。
だけど、街の中をいくら捜してもみつからず
あきらめかけていた頃、すこし足をのばして
郊外の山のお寺に行くことになりました。
お寺に到着してあたりを見まわすと
緑濃い山のなかに1ヶ所だけ
燃えるような赤いいろをしているところがあります。
「あれは、きっと火炎樹の赤い花」
そう、確信した私。
近くでみることはできなかったけど
お寺はもうそっちのけで
山ばかりみつめて喜んでいました。
台湾の人は一日に5食、
3時のおやつと夕ごはんのあと
夜市に出かけて夜食を食べるそうです。
だけど、やせている人が多いのは
食事をしながら
よく飲む花の香りのするお茶のせいかしら?
おみやげはプーアール茶と茶器に決定です。
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雨あがりのちいさな路地裏。
青葉色濃くなった生垣から
かわいらしい小鳥が飛び出してきました。
「なんていう鳥かしら?」
立ち止まって見ていると、
大きなあくびをしながら
歩いてきたおじさんが
「あれは、シジュウカラ。近くに巣があるんだ」
笑顔でおしえてくれました。
しっとりとぬれた石畳。
懐かしい木の格子戸に赤いポスト。
木目の美しい板塀ものこっています。
足元にはコケの花。
よそゆきの顔でない
日々の生活の暖かな匂いのする路地がすきです。
雨もあがって
こんな気もちのいい朝は、
もうすこし遠回りして帰ろうかな。
雰囲気のある路地をみかけると
ついフラフラと入り込みたくなる発作は継続中。
もしかしたら、前世は猫だったのかもしれません(笑)
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