October,2009
神無月の空
落ち葉あつめ
オランダのミニ代官山
光をもたらす者
生まれたての朝
小さなジェントルマン
雨の季節のはじまり
夕明かり
アラビアンナイト
September,2009
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風のさんぽ <日本発>

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   神無月の空 31,October,2009 


もうすぐ夜明けになります。


群青色から蒼色にかわっていく空に

三日月が見えます。



東の空が白々とあかるくなって、

朝日に染まったひこうき雲が

風に吹かれて、きれいなピンクの羽雲になりました。


美しい朝焼けの空です。



今のオランダは、目がさめても外はまだ暗く

夜のつづきのような朝。

そのうちだんだん明るくなってきますが、

お天気のいい日はそれからが

一日のうちで一番きれいな空がみえる時間になります。


だから、この季節はすっかり明るくなるam8:30頃までキッチンにいて、

窓から朝焼けの空を眺めながら、

夕ごはんの下ごしらえや一週間分のスープストックを作ったり

朝のうちに、ひと仕事すませてしまうことにしました。



さて、本日のきれいな朝焼けTIMEはそろそろ終了です。


今日はこれから自転車に乗って

この間みつけたかわいい雑貨屋さんにいってみましょう。


帰りにチョコレートショップに寄って、

おいしいチョコレートを少しだけ買うのも忘れずに。




  落ち葉あつめ 28,October,2009 



家の前のプラタナスの木の下に

大きなアイアンの籠のようなものが置かれました。


何に使うのかな? と、思っていたら

その日の午後に判明。


赤いシャベルとブラシを持ってやってきたおじさんが、

落ち葉を集めてその中に入れ始めたからです。



おじさんは時々近所の人と立ち話しをしながら、

シャベルで落ち葉を集め、小一時間程働いて帰っていきました。


次の日も、朝早くから

プラタナスの木の下には、おじさんの姿。


落ち葉の季節になると、

きっと毎年こうして集めているのでしょう。


「落ち葉を集めてたき火して、焼き芋を焼くなら手伝うのになあ・・・」

なんてつぶやいている私は、まだまだ未熟者です。



春と夏にきた移動遊園地が

秋になってまたやって来て、にぎやかな音が聞こえています。




 オランダのミニ代官山 25,October,2009 



おしゃれな雰囲気が好きで

時々出かけていた代官山。


その代官山を小さくしたような通りを、家の近くで発見!

シックでステキなワイン屋さんもみつかりました。



「うーん。ここは、いいよ」と、彼もすっかり気に入った様子です。


この町なら自転車で来られそうなので、

食事にきて、一緒にお酒を楽しむこともできそうです。



目印は風車のあるレストラン。


お気に入りの場所が少しずつふえてきて

オランダ暮らしも半年目に入りました。




光をもたらす者 22,October,2009 



東の空に星が光っています。


金星でしょうか?


明けの明星はラテン語でルシファ、

光をもたらす者という意味があるそうです。

小鳥が鳴きはじめました。


プラタナスの木に最近よく来ているのは

鳴き声もよく似た、シジュウカラのような小鳥です。



今日は大切な人の誕生日。


Happy Happy Birthday!


今日からはじまる一年も、

十年先も、どうか幸せでありますように。

朝焼けの空に、ひこうき雲が線を描いていきます。


いいお天気になりそうです。





 生まれたての朝 18,October,2009 



朝露を編んでつくったようなくもの巣。


朝の光をうけて、

キラキラ輝やいています。


生まれたての朝。



朝もやが白くたちこめて、

とても幻想的な風景のオールドケルクに来ています。


霞むシルエットの木々の向こう、

美しい朝日が昇ってきました。


オールドケルクの水辺。


水鳥がどこかで鳴いています。



朝もやの草原に、

ゆっくりと草を食んでる馬が二頭。


あわいパステルの色調の光が差し込んきました。


今までで一番きれいな生まれたての朝です。





 小さなジェントルマン 15,October,2009 


初秋の頃、

家の近くの野外コンサートに行った時の事です。


私たちの座っているテーブルのすぐ前に、

幼稚園位の女の子と、もう少し上の男の子と女の子がふたり。

それから、小学校5〜6年生位のお兄さん、お姉さんも一緒にやって来ました。


一番上の女の子が振り向いて、

「ステージが見えますか? 大丈夫ですか?」と聞いてくれます。



女の子が座ってすぐ、一番上の男の子が、

飲み物の注文をひとりひとり、丁寧に聞き始めました。

聞き終わると、小さい男の子を促して二人で飲み物コーナーへ。


しばらくして、両手に飲み物をもって帰ってきた二人は、

女の子達それぞれに手渡すと、役目が終わったようにニッコリ。


それからすぐ、どこかに遊びにいってしまいました。


ここはヨーロッパ、レディーファーストの国。


こんな小さな男の子も、

お兄ちゃんのすることをまねしながら、

小さなジェントルマンになっています。


それをみていた私は、思わず感心、感心! と、

心の中でパチパチと手をたたいてしまいました。



ステージでは、ダンサーも加わり、

オーケストラがタンゴのリズムを演奏しはじめました。


小さなジェントルマンは

かわいらしい笑顔で踊っています。





 雨の季節のはじまり 12,October,2009 


雨あがりの空。

西から吹く風に、プラタナスの木がざわめいています。



風はいつの間にか、すっかり秋のいろに変わって 、

オランダは、雨の季節に入りました。


いつも、雨がふり出しそうな気配のする時は、

急いで窓のそばにいって空を見あげます。



雨のふりはじめ。


空から、しずくが落ちてきて、赤レンガの地面が、ポツポツ、

だんだん色が変わっていきます。


土の香りのような、雨の匂いがするなあと思っていたら、

もう、雲が切れて、青空が見えはじめました。



オランダのお天気は、陽がさしたり、曇ったり。

まだ乾いている所もあるのに、もうすぐ雨はやみそう。



私はさっきから、

虹が西の空に出ているのではないかとそわそわしています。


雨のきせつのはじまり。


広がっていく青空のなか、カモメが飛んでいきます。




夕明かり  9,October,2009 



夕明かりのなか

窓辺のスタンドに灯りがともりました。


テーブルの上のキャンドルに照らされて、

食事をする老夫婦の姿が浮かび上がっています。

それはまるで1枚の絵のような風景。


思わず立ち止まってしまいました。



いつか年を重ねた時

あんな風に食卓を囲む2人になりたいと思います。


でも、やっといい歳になって、

キャンドルを灯して夕ごはんの用意をしたら、

「暗くて手元が見えないよ。明かりをつけてくれ」

なんて言われそうですが・・・。


今が作るつながる未来も、

オレンジ色のあたたかな光が、やわらかく辺りを包んでいますように。


昼から夜にかわる合間の時間。


夕明かりのなかで

テーブルの上のキャンドルに火をともしてそう願います。





 アラビアンナイト 5,October,2009 



天井に映し出されたアイアンランプの影。


美しい明かりが灯る長い回廊。


廊下の先の扉を開けると、

アラビアンナイトのお伽の国が待っていそうです。




遠く椰子の木のシルエットの向こうに

浮かぶ高いモスクの塔。


異国の夜。


花の香りがしています。


どこからか流れてくる音楽。


星空がひろがるプールサイドで

久しぶりにダンスを踊りました。



蒼い月にかけた願い事は、

出会ったころの二人のままで・・・。


アラビアンナイト。


夜の魔法にかかっています。




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