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June,2010 |
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やわらかな頬 |
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お気に入りの森 |
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白い帆船にのって |
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父と子 |
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路地がすき |
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パイプオルガン |
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アイロンがけと ベットメイキング |
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一時帰国 |
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野の花 風にゆれて |
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April,2009 |
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※ |
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風のさんぽ <日本発> |
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やわらかな頬 |
30,June,2010 |
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ちいさいときから
顔の輪郭が逆三角形のわたし。
小学校に入ってすぐ、クラスメートに
三角おにぎりとからかわれて、それからずっと
柔らかそうなふっくらとした頬にあこがれていました。
けれども、大人になってから、
あごのラインがシャープでほっそりとした頬は、
着やせしてみえることに気づいて、だんだん好きになりました。
薄着の季節になると
すぐに「太った?」と、聞かれてしまいますが、
食べ過ぎたり、飲みすぎたりして
翌朝、体重計に乗ってびっくりしても(笑)
頬がふっくらとすることはありませんでした。
ところが最近、何気なく頬に手をやるたび
やわらかくて気持ちがいいなってよく感じます。
友達からメールがきて
「もう、お互い年だから・・・」という
一文を読んだところで、やっと気がつきました。
「そうか! 年のせい。
それでだんだんほっぺの肉が落ちてきて
手ざわりがよくなってきたんだ」
まるで大発見したように、
「ほらほら、さわってみて! 気持ちいいでしょう?」
と、むりやり彼にさわらせたら、
「う~~ん、そうだね。
でも、ただ太っただけじゃないの?」
けんもほろろに返されてしまいました。
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お気に入りの森 |
26,June,2010 |
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アムステルダムの森、ボス公園にきています。
広さは東京ドームの200個分。
広大な森のなかに
美しいみどりの芝生がひろがっています。
サイクリングや乗馬、犬をつれた家族連れに
手をつないでゆっくり散策する老夫婦。
出会ったひとは、皆思い思いに
たのしんでいました。
森のなかには、
プールやキャンプ場などたくさんの施設がありますが
今日のおめあては、ヤギ牧場です。
濃厚なソフトクリームを食べながら
かわいらしい子ヤギがミルクをもらう姿や
大きなヤギがゴツンゴツンと角を突き合って戦う
迫力満点のシーンを見物しました。
黄金いろのわらが敷かれた
柵のなかには、たくさんのヤギに混じって
綺麗な羽の大きなにわとりが歩いていて、
ときどき、見事な時の声をつげて面白かったです。
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白い帆船にのって |
23,June,2010 |
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白い帆に風をうけて、
船は大海原をゆっくりと進んでいます。
100年前を彷彿とさせるような時間。
3本マストのとても美しい帆船「Oostersheide」は、
オランダ語で「東スヘルデ川」という意味だそうです。
階段を下りると、きれいなペパーミント色の壁に
ぴかぴかに磨きこまれた、オールドブラウンの
木の家具がとてもステキなダイニングバーがあります。
左右に真鍮のろうそく立てがついている、
アンティークのちいさなピアノ。
鈍く光る金色のフロアスタンド。
黒い皮のソファ。
ゆったりした客船ではないけれど、
とても居心地のいい空間がひろがっていました。
甲板の上は、たくさんのロープ。
マストのてっぺんに、あっという間に
スルスルと登っていったクルー。
それを見ていたら、
こどもたちがまだちいさかった頃、夏休みに一緒に見に行った
海賊王になるために、仲間と冒険の旅にでる
少年のアニメ映画を思い出して、うれしくなってしまいました。
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父と子 |
19,June,2010 |
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小学生の時に亡くなった父の
大きな背中を今でも覚えています。
主人の父とはじめて逢ったときは
とても緊張しましたが、「お父さん」と
また呼べる人ができてすごくうれしかったです。
山に登るのが好きで
秋田犬をつれて、よくお散歩していたお父さん。
慣れない台所で、ドキドキしながら作った
私の手料理を、「おいしい」と言って食べてくれました。
その父も数年前に亡くなり、
この頃、主人の後姿や何気ないしぐさが
だんだんお父さんと似てきました。
子どもから大人になるとき、
父親の生き方や考え方に反発しても
知らないうちに、子は親に近づいていくのかもしれません。
新緑の季節、プラタナスの木に
かわいらしい木の実がたくさんなりました。
こげ茶色のまるい大きな実に守られて
若葉の間で風にゆれる、ちいさな木の実。
いつの日か大きくなって
古い木の実と交代していくのでしょう。
子は親を超えていくもの。
こどもの頃はあまり似ていなかったのに、
二十歳をすぎたあたりから
息子は父親と笑顔がそっくりになってきました。
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路地がすき |
15,June,2010 |
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散歩の途中で、よく足がとまります。
それは、ステキな路地をみかけて、
こころがときめいてしまうから。
路地に魅せられて、その入り口に
立ち止まり、しばらくぼーっとたたずむ私。
ちょっと怪しい人にみえるかも。
いちばん奥のドアが、
きれいなブルーのペンキで塗られていたり、
ちいさなかわいらしい花壇がこしらえられてあったり。
目にとまるのは、
住んでいる人の生活が垣間見えるような路地です。
旅先でも、生活の息遣いが
感じられる魅力的な路地に出会うと、
ふらふらと迷い込みたくなる衝動にかられます。
路地にキラキラする病は、きっとこれからも
ずっと続いて、おばあちゃんになっても直らないでしょう。
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パイプオルガン |
11,June,2010 |
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目をとじて聴いていると、
天井からパイプオルガンの音が降ってくるようです。
美しい荘厳な音色。
14世紀にマルティン・ルターが宗教改革をはじめた頃、
教会音楽はどんどん盛んになって、
ヨーロッパでは、 たくさんのパイプオルガンが作られました。
戦争でその多くは失われてしまいましたが、
オランダにはあちらこちらの都市やちいさな村の教会にも
パイプオルガンが現存しています。
オルガン王国のオランダですが、
古い楽器を保存技術によって大切にする習慣があって
今では、伝統産業のひとつになっているそうです。
音楽はかみさまへのささげもの。
パイプオルガンは
人のこころも癒してくれる音色をもった楽器です。
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アイロンがけとベットメイキング |
8,June,2010 |
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家事の中で
いちばん苦手なアイロンがけ。
結婚したての頃、ワイシャツに手早く
アイロンをかけるコツを教えてくれた先生は、
一人暮らしの長かった彼です。
だけど、何度やってみても
うまくできなくて、だんだん苦手になってしまいました。
昨年、こちらで住む家を探して
気がついたのは、気に入った場所は
どの家も綺麗にベットメイクがされていたこと。
ヨーロッパで暮らすということを改めて実感して
うれしくなった私は、よし! ベットメイク、これからがんばるぞと、
すっかりその気になってしまいました。
あれから一年が過ぎて、
日本では、お客さまが泊まりに来る時くらいしか
枕カバーにアイロンはかけなかったのに、
オランダで、せっせとアイロンがけをしています。
ベットメイクもだいぶ手早くできるようになりました。
「オランダにきて一番変わったことは何ですか?」と、
誰かに聞かれたら、枕カバーのアイロンがけと答えるかも。
だけど、苦手なのは今でもかわりません。
晴れた日は他の用事をして、部屋にこもって
アイロンがけをするのは、なるべく雨の日にしています。
今日は朝から雨模様。
どうやら、アイロンの出番がやってきました。
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一時帰国 |
4,June,2010 |
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真夏日の東京。
都会の喧騒から少しはなれた
オフィスビルのほとり、日陰をさがしながら歩いています。
見上げると、高いビルとビルの間から青空がみえます。
オランダの広い空と緑の木々に
すっかり体が慣れてしまったのか、高層ビルが林立する
東京の景色に圧倒されそうになりました。
ちょっと浦島太郎になった気分。
でも、初めて味わうこの感覚は、
なんだか新鮮でおもしろかったです。
栗と金時豆のおこわ
青菜漬け
たけのこの煮物
くずきり
冷やし梅おろしうどん
短い滞在でしたが、
おいしいものをたくさん食べて、逢いたかった人と
ゆっくりおしゃべりできた、うれしい一時帰国でした。
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野の花 風にゆれて |
1,June,2010 |
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お店で売っている花よりも、野の花が好きです。
黄色、オレンジ、明るい紫。
白、青紫にうすいピンク。
夏の陽ざしのなか、野に咲く可憐な花々。
ここに「赤毛のアン」がいたら、
花飾りをつくって麦わら帽子に飾っているかもしれません。
風にゆれる野の花をつんで、
おままごと、花飾り、夢中になって遊んだ
ちいさいときの思い出は、今のわたしの原点になりました。
“アトリエMiyuu”を始めて、一番うれしかったのは、
たのしんでやってきたことで、人が喜んでくれたこと。
自分のなかにあるものを
表現し続けて10年、あっという間に時がすぎて、
いまはオランダで充電中です。
いつかまたこころが動いて、
何か始めたくなる時をまっています。
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