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黄色いベレー帽 |
30,June,2009 |
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小学生のころからベレー帽をかぶっていた私は、帽子が大好きです。
つばの広い夏の麦わら帽子から、ベレー帽、冬のフェルト帽にいたるまで、
お気に入りがたくさんあります。
毎年、誕生日やクリスマスごとに、ひとつずつ増えていった思い出の帽子。
帽子の箱の数も増え続け、おひっこしを機会にだいぶ整理したのですが、
それでも、15箱位は大事に梱包されて海を渡ってきました。
オランダに送られてきたあまりの荷物の多さに、
「これからは、もうこれ以上荷物を増やさないで生活しよう」と
決心した事は、3ヶ月もったでしょうか。
ヨーロッパの街角で、
ショーウインドウに飾られているステキな帽子の数々。
ブリュッセルの帽子屋さんのウィンドウで見つけた
黄色いベレー帽を手にした時は「もうこれは出会い物!」と、
持って帰らずにはいられませんでした。
ただいま、可愛いおばーちゃんをめざして、
鏡の前で黄色い帽子をあれこれ被って研究中。
小さなお気に入りは、これからも増え続けそうです。
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霞色の空に、三日月 |
26,June,2009 |
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すこし紫がかった霞色の空に、細い三日月が見えます。
オランダの今の時刻はpm10:30。やっとそろそろ暗くなり始める頃です。
ヨーロッパは今、夏の真っ盛りで過ごしやすい日が続いています。
“ジューンブライドの花嫁は幸せになる”と結婚式を挙げる人が多い6月ですが、
日本では雨の多い季節です。どうして6月なのかなと思っていましたが、
こちらに来て、初めてその意味がよく分かりました。
一日の間に四季がある、と言われているオランダです。
朝は春、お日様が登るにつれて次第に気温が上がり、初夏になって午後は夏、
夕方から(といっても、今の季節は10時すぎですが…)は、秋のように涼しく、夜は冬。
今は真夏なので、夜でも長袖をはおるくらいですが、
寒がりで暑がりの私は、出かける時はよく、外を歩いている年配の女性の服装を
(半そで姿なら薄着でも大丈夫といった具合に…)参考にしています。
いつも家の前を、グレーの猫を連れて歩いているおばあさんがいます。
猫は勝手に前を歩いて行って、車の下にもぐりこんだりしています。
それを根気強く、猫が出てくるまでそばで待っている
おばあさんと猫の不思議なお散歩の光景ですが、
今度お会いしたら、まずはオランダ語でこんにちはと話しかけてみましょうか?
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北欧の森へ |
21,June,2009 |
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フィンランドらしい森と湖を見渡せる美しい公園、アウランコに着きました。
ヘルシンキから、電車と車で1時間程の所です。
木の妖精がどこかにいそうな、ムーミンの世界そのままの風景が広がります。
北欧の森では、枝が下を向いて地面に着くくらい垂れさがっている
針葉樹の木をたくさん見かけました。
以前、絵を習っていたときに「どうしてあなたは木の絵ばかり描くの?」と、
先生に聞かれた事があります。その時は上手く答えられなかったのですが、
私は、小さい時から木に登ったり木のそばでよく遊んでいて、
森の中をひとりで歩くのも平気でした。
その頃からたぶんずっと、木や森が好きだったんだと、今になって思います。
東山魁夷画伯の「二つの月」という絵を知ったのは、高校生のときです。
針葉樹の森と夜空と湖に浮かぶ二つの月。大好きな一枚です。
フィンランド行きが決まった時に、画伯もこの地を訪れていて
北欧の森と湖を描いている事を知り、とても嬉しかったです。
もしかしたら、あの絵の風景に出会えるかもしれません。
小雨降る中、森の奥にある高い塔に登ります。
そこから見た薄い霧のベールをまとった湖と北欧の森・・・。
忘れられない私の大好きな場所になりました。
この旅で、一番嬉しかったことです。
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ヘルシンキ散歩日和 |
20,June,2009 |
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北欧フィンランドに来ています。
天気予報では雨になっていましたが、今日のヘルシンキはとてもいいお天気。
そこで、宿泊したホテルから自転車を借りて町の中を散歩する事にしました。
初めてフットブレーキの自転車に乗りましたが、慣れてくると面白いです。
道草が目的の散歩なので、気に入った場所で自転車をとめてはひと休み。
ステキなウインドウをみつけては、写真を撮ったり・・・。
港を走っていると、北欧の風を感じて気持ちがいいです。
海を見ながら、ひと休みしていると、風の中にいい匂いがします。
辺りを探して見ると、道沿いに、白いバラがたくさん花を咲かせていました。
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ワインレッドの木 |
15,June,2009 |
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家から歩いて15分位の所にスーパーがあります。
その近くに、お気に入りのワインレッドの木があります。
日本ではあまり見たことがない感じ…私のオランダの“気になる木 ”ランク1位。
光が当たると、燃えるようにキラキラしてとてもきれいです。
見事に紅葉している様にも見えますが、なんていう名前なのでしょう。
そのスーパーに買い物に行く度に、ワインレッドの木を見て喜んでいます。
道を歩いていて、70歳位の女性にすれ違いざまににっこりウィンクされてドキドキ。
家に帰ってすぐ鏡に向かってウィンクの練習をしてみましたが、
けっこうむずかしかったです。
ステッキを突いて歩いてくるロマンスグレイのおじさまが手に持っていたのは、
赤いバラの小さな花束とイチゴ。
それを見たとたん「まるで映画の一場面の様!」と、一人でワクワク喜んでみたり…。
私の毎日は、こんな風です。
小さな事でも喜んでいると、鏡の中の私も自然と微笑んでいます。
そして、それが毎日をたのしくする小さな秘訣かなあと思っています。
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風待月 |
10,June,2009 |
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雨の季節がはじまりましたね。
6月は水無月、風待月ともいうそうです。
今住んでいる家には、一階に倉庫の様な役割の部屋があります。
その部屋に、開封した後のダンボールや紙クズなどを置いていたのですが、
今日、日通さんが来て持って行ってくれました。
これでやっと、おひっこしもおしまい。ホッとしました。
そこで今日は、親しい人たちに“おひっこしのお知らせ”を出すことにしました。
我が家から自転車で10分もすると、まるで絵本の中のように
青々とした草原に風が行き渡っていく風景が、目の前に広がります。
その感じを出したかったのですが、どうでしょう?
荷物を全部片づけたら、あの異国情緒タップリだった部屋が
東京の我が家に逆戻りして、少し残念な気もしますが、
でも、使い慣れた食器で毎日のごはんを食べるのは嬉しいです。
さて、きょうの夕ごはん、何つくりましょう。
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