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満開のさくらの花もきれいだけど
風にはらはらと散って
花びらが水面にうかんでいるのも
また風情があっていいものです。
花いかだというきれいな名前が
この水面にうかぶ花びらにはついていて
わたしはそれを見に行くのが楽しみです。
ひとあしはやく咲き始めた
緋寒桜はやわらかな若葉色に衣がえ。
でも、私のさくら見物はもうすこしつづきそうです。
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マンションの裏口にある
白い桜が次々と花開いて今とてもきれいです。
だんだんとあたたかくなって
季節は春本番をむかえようとしています。
近くの公園にある
緋寒桜の木にもメジロが来ていました。
きみどり色の羽に
目のまわりが白いちいさな小鳥で
鳴き声もかわいらしい感じ。
薄紅色の花から花へ
元気に飛びうつって蜜を吸っていました。
メジロは秋から冬にかけては群れをなします。
目白押しということばは
一本の木に押し合いへし合い
ギュウギュウになってメジロが止っていることから
生まれたそうです。
そして、今朝のもうひとつの
お楽しみは、すずらんの花。
いくつになっても乙女心をわすれないでいよう、
この花をみるたびに初心に帰る気もちになります。
別名は「君影草」(きみかげそう)
下をむいて並んでいるかわいらしい花を見て
うつむきかげんに物影から
恋する人を見つめる乙女の姿を連想して
この名前がつけられたとか。
花言葉は「純愛」「幸福の訪れと再来」
フランスでは5月のはじめに
愛する人の幸せを祈って
この花をおくります。
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すーっと伸びた茎の先に
レモン色の花を咲かせて
ひとあし早く春が来たことを教えてくれるオキザリス。
身近なところによく咲いているので
見かけたことのある人も多いかも。
この花の別名は「西洋カタバミ」
園芸屋さんに売られていたり
いろいろな種類のものがありますが
私がいちばん好きなのは
野原や空き地に自生している原種に近いものです。
クローバーに似ている葉っぱは
よく見るとハートのような形をしています。
お日さまが大好きなので
夜になると葉をとじてしまう様子もかわいらしいです。
黄色いちいさな花が咲いたあと、
みどりの槍のような実を付けますが
それは触ると
プチッと勢いよくはじけて面白いです。
花言葉は
「輝く心」「よろこび」「母親の優しさ」
いくつになっても
母親は子どものしあわせを願うもの。
母と子として生まれ
めぐりあった奇跡に感謝しよう。
一日一日を大切にすごそう。
オキザリスの黄色い花はそう教えてくれます。
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「やっぱり長靴にすれば良かったかなぁ」
雪国育ちのせいか
雪がふって窓の外が真っ白になってくると
家の中でじっとしてられなくなります。
たくさん着込んで
マフラーをぐるぐる巻いて
雪見さんぽと洒落こみました。
きれいな雪景色を見ながら
ふるふる雪のなかを歩くのはいい気持ち。
だけど、いつものコースを
半分も行かないうちに
ブーツのなかの足先が冷たくなってきました。
それに、いつの間にか
みぞれまじりの雪になって、
足元に白くつもっていた雪は消えてしまいました。
さあ、家に帰って
じーんと感覚のなくなった足先を
お風呂に入ってあたためましょう。
お風呂上りにビールも飲んじゃおう。
なんだかちょっとしあわせ気分。
こんな雪の日のおさんぽもいいものです。
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冬晴れのいい天気。
きらきらと朝の光を受けて
運河の向こうに光るビルが見えています。
お日さまの顔を出す方角と
ビルの建っている場所、お天気がいいこと、
これらの条件がうまく重なる
今の季節によく見える風景です。
でも、ビルが輝いている時間はほんの少し。
だから、見れた日はラッキー!
勝手にそう決めて喜んでいます。
そういえば、中学生のとき
黄色のフォルクスワーゲンを見たら
幸せになるというのが友だちの間で流行っていて、
わざわざ交通量の多い大通りまで
捜しにいったことがありました。
私の飲んでいたお茶に
茶柱が立っているのを見つけて
祖母が「今日はいいことがあるよ」と教えてくれたときも
不思議でしたが、うれしかったです。
迷信やことわざは
悪いことはすぐに忘れてしまい
良いことだけ覚えておく楽天主義の私。
あたらしいラッキーに
ひかるビルは堂々参加しました(笑)
今日はいいことがあるかな?
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陰暦の9月は色取り月。
今の暦の9月から
11月くらいまでの間、ちょうど
木の葉が彩る月のことをそういいます。
朝のお散歩コースに
あたらしく加わったmy紅葉スポットは
夏の真っ盛りに、
緑のツタで見事に覆われていた
近くのビルの壁面。
紅葉するのを
楽しみにしていましたが、
ちょうど今、見ごろになりました。
まっかに色づいた
ツタの葉がとてもきれいです。
地面に落ちた葉はおみやげにして
秋の彩りでテーブルの上を飾りましょう。
空の色や高さ、
風の匂いもかわって
ゆっくりと秋が深まってきました。
家の近くで草もみじをさがしてみたり
すこし遠出して
朝霧にけむる山々を見にいったり、
私の一番すきな季節を愉しんでいます。
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東雲色に誘われて窓をあけると、
ふわりと飛び込んできた甘い香り。
金木犀の花が咲きはじめました。
神無月のお日さまは
目がさめる時間が私と同じ。
おかげで、朝一番の
きれいな朝焼けをたのしんでいます。
オレンジにすこしピンクをまぜたような空の色。
東雲色に染まった
きれいな朝焼けが今日もはじまりました。
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つよい風が吹きあれた次の日、
朝の公園でちょっとうれしい拾いもの。
ひめりんごの青い実です。
空は見事に晴れていい天気。
ついこの間まで
あんなに暑かったのに、
秋の気配が色濃くなって
彼岸花の赤い花が風に揺れています。
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路地裏を散歩していたら
きれいな紫の花に目がとまりました。
軒先までのびやかに広がった蔓、
緑の葉が涼しげでいい感じ。
なんていういう名前かな?
初めて見る花です。
季節はすこし巡って
秋を彩る花々が咲き始めました。
うす紫の紫苑(しおん)に
あかるい紫の野ボタンの花。
きれいなピンクの花をつけているのは、百日紅。
あまり目立ちませんが
すーっとのびた花茎にちいさな紅の花をたくさんつけて
咲いているのは、水引草(みずひきそう)。
吾亦紅といっしょに
風に揺れる秋の野原がよく似あう
わたしの大好きな花のひとつです。
ひとあし先に
到着した色鮮やかな秋の花色。
それを愛でながら
秋のおしゃれを計画するのも楽しいですよ。
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「あと、どのくらい
背がのびたら君に届くのだろう」
今宵も月を見上げながら
クレーン車(キリン)の兄弟はそっとため息。
日を追うごとに輝いて
月はどんどんきれいになっていきます。
「僕らにはもう手が届かないのかなぁ・・・」
彼らのため息は増すばかり。
それを見ていた神さまは
彼らに1回だけチャンスをくれました。
「これをのがすと、
もう君に気づいてもらえないかもしれない」
精一杯手をのばして月を待つキリン。
ある満月の夜のできごと、
月待ちキリンのおはなしです。
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