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花いかだ 17,April,2012 





満開のさくらの花もきれいだけど

風にはらはらと散って

花びらが水面にうかんでいるのも

また風情があっていいものです。

花いかだというきれいな名前が

この水面にうかぶ花びらにはついていて

わたしはそれを見に行くのが楽しみです。



ひとあしはやく咲き始めた

緋寒桜はやわらかな若葉色に衣がえ。

でも、私のさくら見物はもうすこしつづきそうです。







春本番 6,April,2012 



マンションの裏口にある

白い桜が次々と花開いて今とてもきれいです。

だんだんとあたたかくなって

季節は春本番をむかえようとしています。



近くの公園にある

緋寒桜の木にもメジロが来ていました。


きみどり色の羽に

目のまわりが白いちいさな小鳥で

鳴き声もかわいらしい感じ。


薄紅色の花から花へ

元気に飛びうつって蜜を吸っていました。


メジロは秋から冬にかけては群れをなします。

目白押しということばは

一本の木に押し合いへし合い

ギュウギュウになってメジロが止っていることから

生まれたそうです。



そして、今朝のもうひとつの

お楽しみは、すずらんの花。

いくつになっても乙女心をわすれないでいよう、

この花をみるたびに初心に帰る気もちになります。


別名は「君影草」(きみかげそう)


下をむいて並んでいるかわいらしい花を見て

うつむきかげんに物影から

恋する人を見つめる乙女の姿を連想して

この名前がつけられたとか。


花言葉は「純愛」「幸福の訪れと再来」


フランスでは5月のはじめに

愛する人の幸せを祈って

この花をおくります。







オキザリス 15,March,2012 





すーっと伸びた茎の先に

レモン色の花を咲かせて

ひとあし早く春が来たことを教えてくれるオキザリス。

身近なところによく咲いているので

見かけたことのある人も多いかも。


この花の別名は「西洋カタバミ」


園芸屋さんに売られていたり

いろいろな種類のものがありますが

私がいちばん好きなのは

野原や空き地に自生している原種に近いものです。



クローバーに似ている葉っぱは

よく見るとハートのような形をしています。

お日さまが大好きなので

夜になると葉をとじてしまう様子もかわいらしいです。

黄色いちいさな花が咲いたあと、

みどりの槍のような実を付けますが

それは触ると

プチッと勢いよくはじけて面白いです。



花言葉は

「輝く心」「よろこび」「母親の優しさ」


いくつになっても

母親は子どものしあわせを願うもの。


母と子として生まれ

めぐりあった奇跡に感謝しよう。


一日一日を大切にすごそう。


オキザリスの黄色い花はそう教えてくれます。





ふるふる雪 1,March,2012 





「やっぱり長靴にすれば良かったかなぁ」


雪国育ちのせいか

雪がふって窓の外が真っ白になってくると

家の中でじっとしてられなくなります。


たくさん着込んで

マフラーをぐるぐる巻いて

雪見さんぽと洒落こみました。


きれいな雪景色を見ながら

ふるふる雪のなかを歩くのはいい気持ち。



だけど、いつものコースを

半分も行かないうちに

ブーツのなかの足先が冷たくなってきました。


それに、いつの間にか

みぞれまじりの雪になって、

足元に白くつもっていた雪は消えてしまいました。


さあ、家に帰って

じーんと感覚のなくなった足先を

お風呂に入ってあたためましょう。


お風呂上りにビールも飲んじゃおう。


なんだかちょっとしあわせ気分。


こんな雪の日のおさんぽもいいものです。







ひかるビル 26,January,2012 





冬晴れのいい天気。

きらきらと朝の光を受けて

運河の向こうに光るビルが見えています。


お日さまの顔を出す方角と

ビルの建っている場所、お天気がいいこと、

これらの条件がうまく重なる

今の季節によく見える風景です。


でも、ビルが輝いている時間はほんの少し。

だから、見れた日はラッキー!

勝手にそう決めて喜んでいます。



そういえば、中学生のとき

黄色のフォルクスワーゲンを見たら

幸せになるというのが友だちの間で流行っていて、

わざわざ交通量の多い大通りまで

捜しにいったことがありました。


私の飲んでいたお茶に

茶柱が立っているのを見つけて

祖母が「今日はいいことがあるよ」と教えてくれたときも

不思議でしたが、うれしかったです。


迷信やことわざは

悪いことはすぐに忘れてしまい

良いことだけ覚えておく楽天主義の私。


あたらしいラッキーに

ひかるビルは堂々参加しました(笑)


今日はいいことがあるかな?







色取月 27,November,2011 



陰暦の9月は色取り月。


今の暦の9月から

11月くらいまでの間、ちょうど

木の葉が彩る月のことをそういいます。



朝のお散歩コースに

あたらしく加わったmy紅葉スポットは

夏の真っ盛りに、

緑のツタで見事に覆われていた

近くのビルの壁面。


紅葉するのを

楽しみにしていましたが、

ちょうど今、見ごろになりました。


まっかに色づいた

ツタの葉がとてもきれいです。


地面に落ちた葉はおみやげにして

秋の彩りでテーブルの上を飾りましょう。



空の色や高さ、

風の匂いもかわって

ゆっくりと秋が深まってきました。


家の近くで草もみじをさがしてみたり

すこし遠出して

朝霧にけむる山々を見にいったり、

私の一番すきな季節を愉しんでいます。







東雲色の空 2,October,2011 



東雲色に誘われて窓をあけると、

ふわりと飛び込んできた甘い香り。

金木犀の花が咲きはじめました。



神無月のお日さまは

目がさめる時間が私と同じ。

おかげで、朝一番の

きれいな朝焼けをたのしんでいます。



オレンジにすこしピンクをまぜたような空の色。

東雲色に染まった

きれいな朝焼けが今日もはじまりました。





拾いもの 30,September,2011 





つよい風が吹きあれた次の日、

朝の公園でちょっとうれしい拾いもの。

ひめりんごの青い実です。

空は見事に晴れていい天気。

ついこの間まで

あんなに暑かったのに、

秋の気配が色濃くなって

彼岸花の赤い花が風に揺れています。







秋の花色 25,September,2011 



路地裏を散歩していたら

きれいな紫の花に目がとまりました。

軒先までのびやかに広がった蔓、

緑の葉が涼しげでいい感じ。

なんていういう名前かな?

初めて見る花です。



季節はすこし巡って

秋を彩る花々が咲き始めました。


うす紫の紫苑(しおん)に

あかるい紫の野ボタンの花。


きれいなピンクの花をつけているのは、百日紅。


あまり目立ちませんが

すーっとのびた花茎にちいさな紅の花をたくさんつけて

咲いているのは、水引草(みずひきそう)。


吾亦紅といっしょに

風に揺れる秋の野原がよく似あう

わたしの大好きな花のひとつです。



ひとあし先に

到着した色鮮やかな秋の花色。


それを愛でながら

秋のおしゃれを計画するのも楽しいですよ。







月待ちキリン 18,September,2011 





「あと、どのくらい

背がのびたら君に届くのだろう」


今宵も月を見上げながら

クレーン車(キリン)の兄弟はそっとため息。


日を追うごとに輝いて

月はどんどんきれいになっていきます。


「僕らにはもう手が届かないのかなぁ・・・」


彼らのため息は増すばかり。



それを見ていた神さまは

彼らに1回だけチャンスをくれました。


「これをのがすと、

もう君に気づいてもらえないかもしれない」


精一杯手をのばして月を待つキリン。


ある満月の夜のできごと、

月待ちキリンのおはなしです。






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