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白 雨 15,August,2011 



すこし前まで明るかった空に

どんどん雨雲が広がっていきます。


もうすぐ、雨がふりだしそう。


あわてて洗濯物をとりこんでいたら

ザァーっと音をたてて大粒の雨がふってきました。



ひかりを透した雨の粒は

いつもの見慣れた景色を白く煙らせています。

まるでパステルの白い色を上から塗りかさねたみたい。

あわく霞んできれいです。


でも、そんな景色を楽しんでいるうちに

雲は風に流されどこかに去って

雨はすぐにやんでしまいました。


でも、ひと雨ふったあとには

涼しい空気のうれしいプレゼントを残してくれます。



青空が見えてきました。



あつい夏を涼しくしてくれる通り雨。


この雨には「白雨」という

とても美しい名前があるそうです。





忘れ草 10,July,2011 



夏草が青々として生い茂る季節。

花のすくない空き地や田んぼのあぜ道に

ひときわ目立って咲いている、藪かんぞうの花。

子どものころから大好きな野草です。


あざやかなオレンジ色の花は一日花。


花びんにさしても、すぐにしぼんでしまうのに

藪かんぞうの花をみつけると、持ち帰りたくてウズウズ。

よく花どろぼうしていました。


その花が食べられることや

花言葉を知ったのは、大人になってから。

ますます好きになりました。



藪かんぞうは、別名萱草(わすれぐさ)。

心配やこころの憂さを吹き払い、

悲しみを忘れるという花言葉です。


1日でしぼんでしまう花が、

悲しみも一緒にそっと包みこんでくれるのかもしれません。


自分では払いのけられない辛い思いをしたとき、

「かんぞうの花を眺めれば忘れられる」と

昔の人は、この花を着物の紐になど結んで身につけていたそうです。


夜になると、どこからか

虫の音が聴こえてくるようになりました。


悲しみを忘れさせてくれる藪かんぞうの花。


今度みつけたら

摘んでまぜご飯にしてみましょうか?


あかるいオレンジはお日さまの色、

あしたへ向かう希望の色です。







梅雨明け 3,July,2011 





水色、ひまわりの黄色、すみれ色。

数年前からすこしづつ

雨の日をたのしく過ごそうと

カラフルなレインコートや傘を集めています。


ひざまであるお気に入りの長靴をはけば

雨の日のお散歩もへっちゃら。

水たまりだってジャブジャブいけちゃいます。



傘にあたる雨の音。

濡れたアスファルトの上に

落ちたきれいな色の葉。

雨に濡れて一段と

鮮やかさが増す紫陽花の花。

梅雨もまた美しい

日本の四季のひとつです。


雨あがり、水たまりに映った

公園の木々の緑がきれいです。

くちなしの白い花もそろそろ咲き始めました。



家に帰ったら

自家製ジンジャエールでひと休みしましょう。


梅雨が明けるのはもうすぐ。

お日さまの光がまぶしい夏本番ま近です。





さくらいろ 12,April,2011 





運河の水面に映るうす紅いろの影。


いつものさんぽ道が

さくらいろに染まっています。


気になることや、心配なこともありますが

すこしの間、外に出て気分をかえてみませんか?


満開のさくらを見上げて

硬くなった気持ちをストレッチしましょう。



自分をしあわせにするのも、しないのも自分次第。


時にはこうして、気持ちを上手く逃がして、

コントロールしてゆくことも大切です。


この街に住み始めてはじめての春。


隅田川のむこう、

世界一高いスカイツリーがみえています。


いいさくら日和になりました。







ひとりひとりのできること 6,April,2011 



道路わきのアスファルトから

おひさまに向かって顔をあげるたんぽぽの花。

わずかな場所でも緑ゆたかに広がって

かわいらしい花を咲かせる野の花。




うつむいてばかりいないで上をみてごらん

さくらの花は教えてくれます。


ひとりひとりのできること。


春さく花に勇気づけられて

私もわたしの日常を元気に過ごしていこうと思います。





寒もどり 10,March,2011 



窓からみえる空は

けむるような白菫色。


さっきまで降っていた雨が雪にかわりました。



風に舞い上がる雪をみていたら、

いつも、小雨まじりの強い風が吹いていた

キンデルダイクの風車を思い出しました。


その場所を幾度たずねても

風車小屋からみえる空は今日と同じ白菫色。

きびしい自然の中で暮らしていた風車小屋の番人たち。

長い冬があけて、春が来たときは

きっと、とても嬉しかったにちがいありません。



青々とした広い空の下、

お日様のひかりあふれる季節のはじまりを

「It's a beautihull day!」

オランダの人は笑顔でよくこういっていました。


弥生3月はあたたかくなったり、寒くなったり…。


それでも、ゆっくりと季節はかわり

木々は芽吹きの準備をはじめ、桜も蕾をふくらませ

花を咲かせる時を待っています。


春のはじめに降る雪。


さあ、今日の夕ごはんは

あたたかいお鍋にしましょうか。







晴海ブルー 20,January,2011 



いつもより少しおそい朝、

目がさめたら、部屋いっぱいに

あたたかい光が射しこんでいました。


窓の外にひろがる抜けるような青空。



冬の ヨーロッパの

お日様はとても朝ねぼうです。


朝起きても空はまだ暗くて

まるで夜のつづきのようでした。


だから 、お日様のひかりにあふれる

一日のはじまりは、とてもうれしいです。


あかるい青空の下、

背すじをすぅっと伸ばして深呼吸。


朝にお日さまのひかりを浴びると

体はしゃんとして、

こころに元気のスイッチが入ります。



運河の水面にうつる空は爽やかな青い色。


晴海ブルー。


この街にはこの色がよく似合います。


今日もいい天気。

冬晴れの一日になりそうです。







銀の道 金の道 1,January,2011 





おひさまの光がさした

ほんの数分間、運河の水面に現われる

銀いろや金いろに揺れてきらめく道。


それは、夢や希望を追いかけて

輝いている、こころの道のようです。



この先の未来に何がまっているか

だれもわからないけど

銀いろの道も金いろの道も

はじまりは、最初の1歩から。


今このときを大切に重ねていきましょう。


あたらしい年も

どうぞよい年になりますように。







紅掛空色 28,December,2010 



夜明け前、東の空が明るくなってきました。

ほんのかすかに赤みを帯びた空は紅掛空色。



うつくしい空の色を映して刻々かわる運河の水面。

とてもきれいな朝の空です。



ちいさいころから

空を眺めるのが大すきです。


オランダにいたときも、キッチンの窓から

風に流れる雲をよくあきずに眺めていました。


どこにいても、空は同じと思っていましたが

気温や湿度、緯度がちがうせいでしょうか。

ヨーロッパの空は、

透明度が高い澄んだ色をしているように思われます。


それにくらべて、日本の空はやわらかな青い色。


春待ち月の名前のように

春を待っているやさしい色です。







落ち葉日和 13,December,2010 



あたたかな冬の日差し。

公園のベンチの下は、

ふわふわの落ち葉でいっぱいです。



あたらしい散歩コースとなった

大きなビルの前の歩道にも

風に吹かれてケヤキの落ち葉が舞いおりています。

つるつるぴかぴかの敷き石は

オランダの赤れんがとは大ちがいですが、

そこがまた面白いです。



縦横無尽なあのひこうき雲を

見られないのは残念ですが、青い空と雲は日本も同じ。

世界は広いけど

近くにある、そんな風に感じています。






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