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すこし前まで明るかった空に
どんどん雨雲が広がっていきます。
もうすぐ、雨がふりだしそう。
あわてて洗濯物をとりこんでいたら
ザァーっと音をたてて大粒の雨がふってきました。
ひかりを透した雨の粒は
いつもの見慣れた景色を白く煙らせています。
まるでパステルの白い色を上から塗りかさねたみたい。
あわく霞んできれいです。
でも、そんな景色を楽しんでいるうちに
雲は風に流されどこかに去って
雨はすぐにやんでしまいました。
でも、ひと雨ふったあとには
涼しい空気のうれしいプレゼントを残してくれます。
青空が見えてきました。
あつい夏を涼しくしてくれる通り雨。
この雨には「白雨」という
とても美しい名前があるそうです。
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夏草が青々として生い茂る季節。
花のすくない空き地や田んぼのあぜ道に
ひときわ目立って咲いている、藪かんぞうの花。
子どものころから大好きな野草です。
あざやかなオレンジ色の花は一日花。
花びんにさしても、すぐにしぼんでしまうのに
藪かんぞうの花をみつけると、持ち帰りたくてウズウズ。
よく花どろぼうしていました。
その花が食べられることや
花言葉を知ったのは、大人になってから。
ますます好きになりました。
藪かんぞうは、別名萱草(わすれぐさ)。
心配やこころの憂さを吹き払い、
悲しみを忘れるという花言葉です。
1日でしぼんでしまう花が、
悲しみも一緒にそっと包みこんでくれるのかもしれません。
自分では払いのけられない辛い思いをしたとき、
「かんぞうの花を眺めれば忘れられる」と
昔の人は、この花を着物の紐になど結んで身につけていたそうです。
夜になると、どこからか
虫の音が聴こえてくるようになりました。
悲しみを忘れさせてくれる藪かんぞうの花。
今度みつけたら
摘んでまぜご飯にしてみましょうか?
あかるいオレンジはお日さまの色、
あしたへ向かう希望の色です。
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水色、ひまわりの黄色、すみれ色。
数年前からすこしづつ
雨の日をたのしく過ごそうと
カラフルなレインコートや傘を集めています。
ひざまであるお気に入りの長靴をはけば
雨の日のお散歩もへっちゃら。
水たまりだってジャブジャブいけちゃいます。
傘にあたる雨の音。
濡れたアスファルトの上に
落ちたきれいな色の葉。
雨に濡れて一段と
鮮やかさが増す紫陽花の花。
梅雨もまた美しい
日本の四季のひとつです。
雨あがり、水たまりに映った
公園の木々の緑がきれいです。
くちなしの白い花もそろそろ咲き始めました。
家に帰ったら
自家製ジンジャエールでひと休みしましょう。
梅雨が明けるのはもうすぐ。
お日さまの光がまぶしい夏本番ま近です。
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運河の水面に映るうす紅いろの影。
いつものさんぽ道が
さくらいろに染まっています。
気になることや、心配なこともありますが
すこしの間、外に出て気分をかえてみませんか?
満開のさくらを見上げて
硬くなった気持ちをストレッチしましょう。
自分をしあわせにするのも、しないのも自分次第。
時にはこうして、気持ちを上手く逃がして、
コントロールしてゆくことも大切です。
この街に住み始めてはじめての春。
隅田川のむこう、
世界一高いスカイツリーがみえています。
いいさくら日和になりました。
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ひとりひとりのできること |
6,April,2011 |
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道路わきのアスファルトから
おひさまに向かって顔をあげるたんぽぽの花。
わずかな場所でも緑ゆたかに広がって
かわいらしい花を咲かせる野の花。
うつむいてばかりいないで上をみてごらん
さくらの花は教えてくれます。
ひとりひとりのできること。
春さく花に勇気づけられて
私もわたしの日常を元気に過ごしていこうと思います。
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窓からみえる空は
けむるような白菫色。
さっきまで降っていた雨が雪にかわりました。
風に舞い上がる雪をみていたら、
いつも、小雨まじりの強い風が吹いていた
キンデルダイクの風車を思い出しました。
その場所を幾度たずねても
風車小屋からみえる空は今日と同じ白菫色。
きびしい自然の中で暮らしていた風車小屋の番人たち。
長い冬があけて、春が来たときは
きっと、とても嬉しかったにちがいありません。
青々とした広い空の下、
お日様のひかりあふれる季節のはじまりを
「It's a beautihull day!」
オランダの人は笑顔でよくこういっていました。
弥生3月はあたたかくなったり、寒くなったり…。
それでも、ゆっくりと季節はかわり
木々は芽吹きの準備をはじめ、桜も蕾をふくらませ
花を咲かせる時を待っています。
春のはじめに降る雪。
さあ、今日の夕ごはんは
あたたかいお鍋にしましょうか。
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いつもより少しおそい朝、
目がさめたら、部屋いっぱいに
あたたかい光が射しこんでいました。
窓の外にひろがる抜けるような青空。
冬の ヨーロッパの
お日様はとても朝ねぼうです。
朝起きても空はまだ暗くて
まるで夜のつづきのようでした。
だから 、お日様のひかりにあふれる
一日のはじまりは、とてもうれしいです。
あかるい青空の下、
背すじをすぅっと伸ばして深呼吸。
朝にお日さまのひかりを浴びると
体はしゃんとして、
こころに元気のスイッチが入ります。
運河の水面にうつる空は爽やかな青い色。
晴海ブルー。
この街にはこの色がよく似合います。
今日もいい天気。
冬晴れの一日になりそうです。
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おひさまの光がさした
ほんの数分間、運河の水面に現われる
銀いろや金いろに揺れてきらめく道。
それは、夢や希望を追いかけて
輝いている、こころの道のようです。
この先の未来に何がまっているか
だれもわからないけど
銀いろの道も金いろの道も
はじまりは、最初の1歩から。
今このときを大切に重ねていきましょう。
あたらしい年も
どうぞよい年になりますように。
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夜明け前、東の空が明るくなってきました。
ほんのかすかに赤みを帯びた空は紅掛空色。
うつくしい空の色を映して刻々かわる運河の水面。
とてもきれいな朝の空です。
ちいさいころから
空を眺めるのが大すきです。
オランダにいたときも、キッチンの窓から
風に流れる雲をよくあきずに眺めていました。
どこにいても、空は同じと思っていましたが
気温や湿度、緯度がちがうせいでしょうか。
ヨーロッパの空は、
透明度が高い澄んだ色をしているように思われます。
それにくらべて、日本の空はやわらかな青い色。
春待ち月の名前のように
春を待っているやさしい色です。
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あたたかな冬の日差し。
公園のベンチの下は、
ふわふわの落ち葉でいっぱいです。
あたらしい散歩コースとなった
大きなビルの前の歩道にも
風に吹かれてケヤキの落ち葉が舞いおりています。
つるつるぴかぴかの敷き石は
オランダの赤れんがとは大ちがいですが、
そこがまた面白いです。
縦横無尽なあのひこうき雲を
見られないのは残念ですが、青い空と雲は日本も同じ。
世界は広いけど
近くにある、そんな風に感じています。
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