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 風の散歩 2006年9月 


空を見上げたら一面にいわし雲。

いつのまにか風がすこしずつ

秋の気配をまとっています。


月の美しい季節が近づいてきました。

私がま だ10代のころ、

「今年の満月は今しか見えないんだよ」

そういって、部屋でくつろいでいる祖父を

むりやり外へつれだし、よくお月見をしました。

電線のむこうの夜空に輝く満月と

祖父の背中。

なつかしくてたのしい思い出です。


夕焼けにはまだ早い時間ですが、

空には月が白くうかんでいます。

近くの神社から秋まつりのおはやしの音、

おみこしをかつぐにぎやかな声が

きこえてきます。

心づくしの秋、

ゆっくりと虫の声をききながら

月を愛でる時間

たのしんでみませんか?