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〜　風の散歩　2004年 6月　〜

前から一度訪ねてみたかった橋があります。

静岡の島田にある"蓬莱（ほうらい）橋"という古い木の橋です。


この春、その橋に会うために静岡へ、そして新緑ののこる東北へと旅してきました。


風ひかるような一日。やわらかな樹々の緑の向こうに、

大井川にかかるその橋は在りました。


橋のまん中あたりは風がゴォーゴォーとうなるように吹いています。

目をつぶり手を広げるとそのまま空をとんでいるよう。

あの風の感じは今まで経験したことがありません。

風の中をどんどん歩いていると、気持ちも前に向かって動いていくようです。

橋から元気のパワーをしっかりもらってきました。


東北は、まだ萌葱（もえぎ）色の新緑がたくさんのこっていました。


田んぼでは植えたばかりの稲が風にゆれていて、

肩の力をぬいて深呼吸すると、体の中に緑の風が入ってゆくようです。


いつもの生活の中でも、

「空がきれいだな」って口にしてみたり、

「気持ちがいい」「うれしい」「幸せだな」

という言葉にできることをさがしてみませんか？


その方法のひとつに、

"歩いてみる"　ということがあります。


歩くといい考えがポッと浮かんできたり、

見すごしてしまいがちないろいろな美しいものが

季節の中に生きていることに気がついたりもします。



たくさんの小さな幸せが

あなたの心の中にあふれてきますように・・・。